執行役員 S.S1992年入社(新卒)
Interview
わたしはシール営業統括部の責任者として全体統括を手掛けています。この事業部は東京、中部、東海物流センターという3部門から構成されており、それぞれの部門長と密に連携しながら、主に事業部全体の方針策定や業務・売上管理、人材育成などに取り組んでいます。また、こうした業務と並行して中期経営計画を企画・策定するプロジェクトのリーダーも務めています。
注力すべきテーマはさまざまありますが、中でも「営業力の強化」は重要ミッションだと捉えています。営業力と一口に言っても色々な要素がありますが、わたしたちが目指すのはお客様のニーズに応えながら、仕入先であるベンダーの拡販と収益改善にも貢献すること。そのためには企画力や提案力に加えて、相手の信頼を得ながら人と人とをつなぐ「調整力」が重要です。この能力のベースは“人間力”にあると考えていますので、部門長や社員一人ひとりとの対話を大切にし、彼らが個性を活かしながらスキルアップできるようサポートしています。
これは社長直轄のプロジェクトです。各部署の若手や中堅社員などから選定されたメンバー十数名でプロジェクトチームとして、社員自ら現場の意見を収集して将来のビジョンや今後注力すべきテーマを議論。そうやってボトムアップ型で中期経営計画の骨子をまとめるのが文化になっています。このプロジェクトは経営に携わりながら、普段関わりのない部署の人間の考えや発想、課題感などが聞ける「学びの場」でもあると考えているので、会社だけでなくメンバーにとっても良い成長の機会にしていきたいです。
若手のチャレンジ精神を応援することです。何事も頭ごなしに否定されるとどんなに意欲的な人でも萎えてしまいますよね。ですから、部下から「こんなことがやりたい」と相談されたら、基本的に承認しています。それが粗削りなアイデアであっても、方向性さえ間違っていなければ実行に向けたヒントを与えて後押しします。たとえ失敗したとしてもしっかり反省して次につなげれば確実に成長につながりますから。
「仕事は自分で作るもの」と考え、何事もアグレッシブに前向きに考えて行動してほしいです。そして上司や同僚をあっと驚かせるような成果を目指してくれたら嬉しいですね。私たちは「開発型商社」を標榜していますから、どんなアイデアを形にすることだって可能なのです。
例えば、私たちの事業部は自動車業界向けのゴム部品を中心に取り扱っていますが、他業界への展開を検討しても良いし、ゴム以外の素材に着目しても良い。実際、ある役職者はAIを搭載した海外製品を日本で拡販できないかと企画しています。わたし自身も若手時代に、携帯電話やPHSの流行の兆しを感じて自ら携帯メーカーに営業をかけて部品の拡販を実現したことがあります。こうした枠にとらわれないチャレンジができることも、フコク物産ならではの面白さだと思います。
わたしたちの仕事は、さまざまな製品を手掛けるお客様や多種多様なベンダーと出会うチャンスにあふれています。そして両者のかけ橋となって商流を支え、「どうすれば双方に喜ばれるのか」と考え創意工夫することで、自ずと視野や発想が広がり社会に役立つ人材に成長できるはずです。そしてお客様やベンダーに評価され、「ありがとう」「また頼むよ」といった言葉をいただく喜びがきっと成長の糧になることでしょう。
就職活動は悩みが尽きないものだと思います。自分自身が納得いく就職ができればベストですが、企業選定に迷ったり、行き詰ったりすることもあるでしょう。そんな時は、「縁があった」会社でまずは頑張ってみるのも一つの手です。それが例えばフコク物産ならば、新しいことにチャレンジしてみたい方にはきっと楽しい環境になるはず。人脈と世界を広げていきたい方と新たな縁が生まれることを楽しみにしています。
29歳の頃、主に自動車部品を扱う熊谷営業所に所属しながら、自ら携帯電話部品の拡販に挑戦したことは良い経験になりました。当時は携帯市場の黎明期で、お客様のビジネスが加速していく中、大きな裁量を持って営業から開発、納品まで一貫して取り組みました。苦労も多かったですが、成果をあげて携帯部品の専門部署が立ち上がったときは喜びもひとしおでした。
新しい商材、ビジネスモデルを作ることです。時代の変化に伴い、今の事業が継続できると思わず、新しい事に挑戦していくべきと思っております。目標は高いですが、この壁を乗り越えてさらなる事業発展を目指したいです。
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