コルゲートチューブは、表面に波形の加工が施されている蛇腹形状を持たせたチューブで、フレキシブル性を持ち、主にワイヤーハーネスの保護として使用されてうます。電線・配線をまとめておくだけでなく、さまざまな外的ダメージから保護する役割も担っています。
材質
大きく分けるとポリプロピレンとナイロンの2種類があります。
・ポリプロピレン:柔軟性と丈夫さを併せ持った素材で、ナイロンよりも安価なことから、屋内の配線保護に用いられます。
・ナイロン:ポリプロピレンよりも単価は高めですが、耐候性に優れているため、屋外配線の保護に適しています。
※コルゲートチューブを使用したら「完全に保護される」というわけではありませんので注意してください。
特徴
1、電線・配線の劣化防止
むき出しの配線や電線は外からのダメージに弱く、寿命を縮める原因になります。コルゲートチューブで配線・電線を保護すれば、外的ダメージを受けにくくなり、ケーブル類の寿命が長持ちします。
※特に屋外配線は、紫外線や冷気/熱気/雨水などにさらされやすいので、耐候性に優れたナイロン製のコルゲートチューブでしっかりケーブルを保護し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
2、安価で利便性に優れる
ポリプロピレン製のコルゲートチューブはコストが安いので、いろいろなシーンで手軽に使用できます。柔軟性も兼ね備えており、利便性に優れます。
3、配線まわりの見栄え向上
内径が大きいサイズのコルゲートチューブを使用すれば、複数の配線をまとめて収納することもできるため、配線まわりをスッキリ整頓できます。
選び方
コルゲートチューブは太さや長さ、色、素材が豊富ですが、太さによって入れられるケーブルの本数が変わり、細いチューブに限界を超えるほどケーブルを挿し込んでしまうと、ケーブル同士の摩擦で内部破損が起きてしまう可能性があります。なるべく余裕のある太さを選びましょう。
使用方法
- コルゲートチューブを使う前に、必ずチューブの破損がないかを確認。
- スリットがない場合は、コルゲートチューブの端からケーブルを挿し込み進めていき、スリットがある場合はスリットの口を開けてそこから挿し込む。
- スリットの口から挿し込んだあと、ケーブルがスリットからはみ出ていないか必ず確認。
- 入れるケーブルの太さと本数を把握し、用途に合った太さのコルゲートチューブを使用。